めがねの野口

警察署の通り沿いを車で走っていると見えてくるメガネは野口屋
店内に入るとずらりと並んだメガネ。
このお店の特徴は何ですか？と伺うと
「お客様の話をゆっくりとお伺いし、困っていることを一緒に解決していくことです」と教えてもらいました。
メガネは、買う時よりも買った後の調整やケアが大切。
買って終わりではなく、買っていただいてからが始まりです。というのは出張でいなかった5代目のお言葉だそう。
取材の日はちょうど認定眼鏡士の資格更新のため出張でおられませんでした。

メガネは野口屋さんの創業は1883年（明治16年）

創業前はガラスがない時代にガラス店として障子やふすまに変わる窓を取り扱うことからスタート、ランプなどの雑貨を販売するようになったそうです。
メガネ屋として創業したのは明治16年。

当時九州にはメガネ屋さんは3店舗しかなかったのだそう。
人の感覚の8割を担うと言われる視覚ですから、見えるのと見えないのでは生活の質が全く変わります。見える喜びを手にされた方にとっても喜ばれたのだそうです。
戦後は運よく被災をまぬがれた野口屋さんにたくさんのお客さんがメガネを求めにこられ、店の中はとても忙しかったそうです。

お店を引き継いだのは昭和43年のこと。
当時は柳川にメガネ屋さんは3件あり、専門店は１店、メガネを販売している時計店が２店だったという。
ちょうど社長になった年に大阪にメガネの専門学校が出来て１期生として学ばれたそう。大学病院の先生から目についての知識を学び、小売店としての販売方法なども学んだ4代目。
勉強したことを活かして、よりよいメガネを提供するように心がけたのだそう。
5代目にお店を任せた今でも、お客さんに眼鏡士としてサービスを提供されています。

店内の一角にあるお客様の声を集めたボードに目をやると「アットホームで安心できる」「家族のよう」という声が目に留まります。
お客様だけではなく業者さんからも温かいお店であると認知されているメガネは野口屋さん。初めての方でも安心して入ってこれるようなお店作りを心掛けられているそうです。
ずらりと並んだメガネは人生に寄り添うものだから、修理して長く使えるものを中心に取り扱いされているのだそう。
お気に入りのメガネを長く使えるって嬉しいですよね。
中にはご家族からメガネを受け継いで使われているお客様もいらっしゃるのだそう。
「メガネを買うなら野口屋さんで」という遺言で来店されたお客様もいらっしゃったのだとか。
しっかりとした検査と調整。そして日々のメンテナンスまできちんと対応してもらえるから安心して任せることが出来るんですね！
家族ぐるみでの信頼に対して安心を提供し続けるメガネは野口屋さんでは今日も笑顔があふれています。