焼肉一條

仕込みにこだわり!お客さんに愛されるお店

焼肉

国産牛を自分の目で見て仕入れ、新鮮なまますべて店内で処理。
肉の処理の仕方でお肉の味は各段に上がると語る女将は父の代からはじめた焼肉店を引き継ぎ今も多くの常連に愛されている。一番人気は厚切りカルビで赤身で脂が少なく、やわらかくて濃厚な味わい。ホルモンは大腸のみを使用するというこだわりも。お客さんの要望に応えて出来たメニューも多く和風野菜ラーメンなどの変わり種も様々。裏メニューもあるとのことなので、ぜひ女将に聞いてみて。

店鋪情報

住所

柳川市三橋町下百町37-3

営業時間

17:30 ~ 22:00

受付時間

定休日

不定休

0944-73-6796

自慢の料理

牛タン

仕入れにこだわりをもつ一条さんの牛タンは、他の店舗と比べて、大きい!甘めのネギとの相性が抜群です。どのお酒にもあって格別な一品。

牛カルビ肉

写真からも伝わるように、一枚一枚が分厚い!2センチ程の厚み・・・しかも赤みの部分を使っているので、油はしつこくなく、柔らかい!年配の方にも人気の品。食べ応え十分です。

インタービュー

突然、客商売に巻き込まれた美人女将

駅から歩いてすぐの場所にある焼肉処一條
暖簾をくぐると笑顔で迎え入れてくれるアットホームなお店です。いつも笑顔の一條女将の横山さんがこっそり教えてくれた話は・・・?突然、客商売に巻き込まれた美人女将・・・「いらっしゃい!」と今日も笑顔でお客さんを迎えてくれるあったかい雰囲気の焼肉処一條は、常連さんでいっぱいのお店。
楽しそうにお客さんと話をする横山さんですが、インタビューを開始すると「実は客商売なんて大っ嫌いでやりたくなかったんよー(笑)」と、意外な言葉が飛び出したのです。

焼肉処一條のはじまりは40年前

精肉店で働いていたお父さんに当時の町長さんが声をかけたことで柳川駅前に焼肉処一條が開店することになりました。当時はまだOLだった横山さんでしたが、お父さんとお母さんと親子3人でお店を始めるために勤めていた事務職を辞めてお店をオープンさせました。昔はまだセクハラなんて言葉をない時代です。若くてキレイな娘が注文を聞きに行くと、お客さんは当然のように胸やらお尻やらを
隙あらば触ってきたと言います。今では考えられないような話に驚いていると「だから、私、3か月後にストライキを起こしたの!」というからまたまたびっくり!
「私!接客はしない!!」と台所を占領して数カ月の間、台所に引きこもりを続けたそうです。

「私!接客はしない!!」と台所を占領

数カ月の間、台所に引きこもりを続けたそうです。
ですが、ストライキを始めて何カ月目かのある日。
ひとりで店内を駆け回るお母さんの忙しそうな姿を見て
「こんな事じゃいけない・・・」と頑張って接客に戻り
お客さんに負けない強さを手に入れたんだと話をしてくれました。
横山さんの美しさを証明するようなエピソードですね!
今でも「昔この店にいたきれいなお姉さんは今どこにいるの?」と
横山さんに質問される人もいるそうですよ(笑)

お店が終わるかと思った狂牛病事件

2001年9月に起きた狂牛病(BSE)事件をご存知でしょうか?
牛肉を大量に使用している焼肉業界や、
焼肉文化に支えられている焼肉のたれなどといった焼肉関連産業など
日本中で大きなダメージを被ったニュースなので知っている人も多いと思います。

焼肉処一條も事件のあおりを受けてお客さんが激減。
お店もやめたほうがいいんじゃないかというギリギリの経営状態だったそうです。

そんな時です。
常連さんで来てくれていた同級生のお父さんが心配して連絡してくれました。

「横山さん、今、お店辞めようかしよるやろ?だけど、頑張らんといかんよ。焼肉処一條の味を変えずに頑張ったら絶対に大丈夫やけん。やけん頑張らんといかん!」

その時にくじけそうになっていた横山さんはもう少しだけ頑張ろうと思ったと言います。
言葉通りに味を変えず、売れ残った肉を捨てる日が続いても頑張り続けた結果、狂牛病事件を乗り切り今があるんだと教えてくれました。

店舗拡大せずにアットホームにこだわった理由

お店の売り上げも上がり、毎日常連さんでいっぱいの店内が続いたころの話。

「今日はいっぱいだからごめんね」とお客さんを断る回数が増えてきたころ
周りのお客さんからは「お店ば広くしてからお客さんがたくさん入れるようにせんね」といわれ、店舗の拡大を考えた時期があるそうです。

そんな時に当時市議会議員をしていた議員さんから言われたのがこの言葉。
「一條は狭くて家庭的だから一條。家庭的なのを壊してはダメ!!」

その言葉が雷に打たれたように響いた横山さんは今でもお店の方針としてその言葉を守り続けているのだそう。

お客さんでも悪いことをすれば叱るし、嬉しいことは家族のように喜んでくれます。
元気のないお客さんが来たらどうやって笑顔になってもらえるのかを考えるという接客へのこだわりで今日もお店は常連さんでいっぱいなんです。